Holding




















「よしっ今日はナナリーがいないから私がオヤツ作ろう!」

ナナリーに拾ってもらった私たちはカイルとリアラがいないことを心配しながらもホープタウンで暮らしてた。
ナナリーはホントに一生懸命2人を捜してくれている。
ジューダスとロニは毎日子供たちの遊び相手、私は女の子たちと遊んだり料理を教えている。
本当は自分たちで捜すべきだが、未来の地理が分かるはずもなく、ナナリーに任せるしかなかった。
そして今ナナリーは訳あってアイグレッテに行っている。2人も捜してきてくれると言っていた。

「さて、今日はケーキがいいかな」










「みんなーオヤツできたよー」
「「「はーい」」」

ワイワイと子供たちが家に入ってくる。

姉〜今日なに〜?」
「ん〜?今日はケーキだよ〜」
「「「ワーイ!!!」」」

ロニもジューダスも帰ってきてみんなで円になって座った。

「はい、どうぞ」
「「「いただきまーす」」」

みんな嬉しそうに食べてくれてる。おいしいってみんな言ってくれる。

〜うまいぜ〜良いお嫁さんなるって絶対!!なんなら俺がもらって・・・・・」
”ガンッ” 「あだっ!?」

いつもながらロニがおだてて抱きついてきたのでお盆を顔に差し上げた。

「ありがとロニ、でもそれとこの行動は変だよ」
「いやマジだって!!せめて今夜付き合っ・・・・・・」

”げしげし”
片足で後ろ頭を蹴ってあげた。

「フン、毎度のことだがお前の脳は大部分が欠けているんじゃないか?」

ジューダスがケーキを食べながら皮肉を言ってる・・・・・・皮肉度がかなり低いけど。

「なにおう!?お前は毎回毎回俺のやることにケチつけやがって!が一生懸命作ったケーキ食ってもそれかお前は!!」

何故か私のケーキが話題に出されたけど。

「なっ!?別にケーキは関係無いだろう!?」
「いいやあるね!こんなことやってたらケーキがまずくなる!!」

なんか主題になってきちゃったよ。今のうちに子供たちを遠ざけておくことにしよう。

「フ、フン。たかがケーキだろう、いちいち拘るな」

なんかたかがとか言われてるけど。

「お前!!のケーキをたかがだと!?だったら食ってんじゃねー!!!この変態仮面ストーカー!!!!」
”ベシャッ” 「ブッ」
「貴様いい加減そのストーカーをやめろと言っているだろう!!!」

ジューダスが投げたケーキがロニの顔にヒットしたみたい。ひどい・・・・・・

「てめっ!くらえ!!」

我を失ったのかロニもケーキを投げ、軽々かわされる。と、ジューダスの後ろに男の子が1人。

”ベシャッ” 「!?」

ジューダスの頭にもケーキが降った。私のケーキって食べるものなんだけど。

姉のケーキうまいんだぞ!!」
「そーだそーだ!!」

他の子も混ざってきてなんかヤバイ。
パイ投げ大会じゃないんだけどな・・・・ケーキ・・・・作らなきゃよかった・・・・・・
私はなんか無駄に疲れた気がしてそっと家を出た。










「!!?お、おいちょっと!ストップストップ!!」

ロニが何かに気付き、みんな行動を一時停止した。

がいねー!ってかの作ったケーキこんなにしていいのかよ?」
「「「「「!!?」」」」」

辺り一面ケーキの残骸。

「・・・・・ジューダス、喧嘩は終わりだ。んとこ行ってこい」
「・・・・・言われなくても!!」

ばっと走り出し、あっという間に見えなくなった。

「さ、俺たちはこれの片づけだ。にも謝ろうな」
「「「「・・・・・・・はーい」」」」










「・・・・・・・

は噴水の近くにいた。ホープタウンは小さいから見つけるのは容易い。
軽くこっちを向いてまた戻してしまう彼女。怒っている。

「・・・・あの・・・・その・・・ケーキの・・・・ことだが・・・・」

謝るのには慣れていない。なんと言えばいいのか、全く分からない。
そのうちがこちらを向いてハンカチを噴水の水で濡らし、近付いてきた。

「?」

仮面に触れられて一瞬緊張したが、コシコシという音が聞こえて上を向く。

「動かないで」
「!!?」

仮面にまだクリームがついているらしく、ハンカチを動かすの顔が近くにある。

「・・・・・その・・・・・・わ、悪かったな・・・」
「嫌いなら言ってくれればいいのに」
「違う!別に、嫌いじゃ、ない・・・・・
ただ・・・・・ロニが・・・・・

言いづらくて、俯いてしまう。

「ロニが?」
ロニがケーキを・・・褒めて・・・・・僕も褒めようと・・・思ったんだが・・・・

我ながら情けない声だ。

「そっか」

しばらく痛い沈黙の後、が言った。

「仮面、とっていい?髪にクリームがついてるの・・・・・顔は見ないから」

少し躊躇したけど、やがてゆっくり頷いた。が後ろにまわって仮面をゆっくり外した。
少し髪を引かれながらハンカチの擦れる音がする。
しばらくして拭い終わったのか、の手が止まった。そして後頭部に温かく柔らかいものがあたった。
の腕が前を向いている視界に映る。
抱かれていることにやっと気付く。

「意地っ張りだもんね、ジューダスは」
「・・・・・・・・すまない」
「いいよ、気にしないで」

優しくゆっくりと、撫でられる。





あぁ、自分が子供だと改めて思う。





抱きしめられて、こんなにも安心する。





撫でられて、こんなにも泣きたくなる。





「でも・・・・できればもう少しだけ・・・・・・素直になってくれないかな・・・・・」





「・・・・・・・・ありがとう」





この人の優しさで、自分がどれだけ救われているか。





この人に伝えたいな










「ところでさ、何でこんなに視線があるの?」

「・・・・・・・・・・・・・」


「「ロニか」」



















++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
反省2003.12.23
すいません駄文で。
気にせず流してやって下さい。


プリーズブラウザBACK